CT検査とは?
CT検査(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)は、X線を使って体の断面を撮影し、コンピュータで再構成して詳細な画像を得る検査です。
レントゲン検査では確認が難しい小さな病変や、臓器の奥にある異常も発見できます。
肺・心臓・血管・骨などの立体的な構造を把握でき、肺がん、肺炎、COPD、間質性肺疾患などの診断・経過観察に欠かせない検査です。
当院では低被曝CT装置を導入し、体への負担を抑えた精密検査を提供しております。
こんな症状がある方はCT検査をお勧めします
些細なことでも構いません。気になる症状がある場合は早めのご相談を。早期発見により、治療の選択肢が広がります。
- 2週間以上続く咳
- 血痰が出る
- 息切れがひどくなってきた
- 胸の痛みがある
- 健診のレントゲンで異常を指摘された
- 喫煙歴があり、肺がんが心配
- 家族に肺がんの方がいる
レントゲン・MRIとの違い
CT検査は画像検査の一種で、レントゲンやMRIと同様に体の内部を可視化しますが、
各検査には得意分野があります。目的に応じて最適な方法を選択します。
CT検査
X線で体の断面を撮影し、立体画像を作り出す検査です。肺や心臓、血管、骨などの詳細な状態を確認できます。
被曝量はレントゲンより多いものの、当院では低被曝CT装置によりリスクを最小限に抑えています。
レントゲン検査
X線を用いた最も基本的な画像検査で、短時間で撮影可能です。骨折や肺炎、肺がんのスクリーニングに有効ですが、
平面的な画像のため小さな病変は見落とされることもあります。
MRI検査
磁気と電波を利用し、放射線を使わずに体の断面を撮影します。
脳や脊髄、筋肉などの軟部組織の描出に優れています。検査時間は長く、大きな音がするため閉所恐怖症の方には不向きな場合があります。
※当院では実施しておりませんが、必要な場合は提携医療機関をご紹介いたします。
当院のCT検査の特徴
低被曝CTで体への負担を軽減
従来機器より放射線量を大幅に削減した低被曝CTを導入。
高画質を保ちながら被曝量を最小限に抑えることで、安心して検査を受けていただけます。
短時間での検査
検査時間は数分ほどで、息を止めている間に撮影が完了します。
痛みもなく、着替え不要で受けられる場合がほとんどです。
呼吸器内科専門医による読影
撮影画像は呼吸器内科専門医が丁寧に読影し、結果をわかりやすくご説明します。
必要に応じてその場で治療方針の相談も可能です。
予約当日の検査も可能
原則予約制ですが、症状や緊急度に応じて当日検査にも対応いたします。お気軽にお問い合わせください。
CT検査で分かること
頭部CT検査
- 脳出血・脳梗塞
- 脳腫瘍
- 外傷による出血
- くも膜下出血
- 脳の萎縮
胸部CT検査
- 肺がん
- 肺炎
- COPD(慢性閉塞性肺疾患)
- 慢性呼吸不全
- 間質性肺炎・肺線維症
- アレルギー性肺疾患(気管支喘息など)
- 気胸
- 肺結核
- 胸膜疾患・縦隔腫瘍・肺塞栓症・大動脈疾患
腹部CT検査
- 肝臓・膵臓・腎臓がん
- 腸閉塞・虫垂炎
- 胆石・尿管結石
- 膵炎・肝炎などの炎症
- リンパ節の腫れ
- 腹部大動脈瘤
骨・関節のCT検査
- 骨折やヒビの詳細な評価
- 関節の変形や炎症
- 関節リウマチ・変形性関節症の進行度
- スポーツや事故による損傷の確認
CT検査の流れ
STEP01
検査準備
金属類(ネックレス・ベルトなど)を外していただき、必要に応じて検査着に着替えます。
STEP02
撮影
検査台に横になり、息を止めた状態で撮影します。撮影時間は数秒〜数十秒程度です。
STEP03
結果説明
撮影後、画像を確認しながら医師が結果をご説明します。必要に応じて追加検査や治療方針についてご案内します。
CT検査を受ける際の注意点
検査を受けられない可能性がある方
- 妊娠中の方
- ペースメーカー・植込み型除細動器を使用している方
- 閉所恐怖症の方
造影剤を使用する場合
血管や臓器をより明確にするため、造影剤を用いることがあります。
アレルギー、腎機能低下、喘息がある方は事前にお知らせください。
CT検査をご依頼いただく医療機関様へ
当院では、他院からのCT検査依頼も随時受け付けております。
患者様にCT検査のみを実施し、検査結果(画像データ・読影レポート)をご返送いたします。
下記より CT検査依頼書(PDF) をダウンロードのうえ、必要事項をご記入いただき、
FAXにてお送りください。
FAX番号:06-6766-4866