切り傷とは?

切り傷は、刃物やガラス、紙など鋭利なもので皮膚が切れてできる傷です。日常生活の中で、料理中の包丁、カッター、ハサミ、割れたガラスや食器などにより起こりやすく、誰もが一度は経験したことがあるでしょう。浅く小さな切り傷であれば自宅での手当てで治ることも多いです。しかし、傷が深い、出血が止まらない、異物が刺さっている、傷口が大きく開いているなどの場合は、医療機関での適切な処置が必要です。
平日も19時まで診療
切り傷は適切な処置により、ほとんどが問題なく治ります。大阪市中央区・森ノ宮のきむたくクリニック森ノ宮院は、平日夜19時まで診療しておりますので、お仕事帰りなどでも受診しやすくなっています。不安なことがあれば、遠慮なくご相談ください。
切り傷の原因
日常生活での事故
料理中の包丁、カッターやノコギリ、紙で手を切る、割れたガラスや食器の破片などが主な原因です。特に急いでいる時や注意が散漫になっている時に起こりやすい傾向があります。
転倒や転落
転んだ際に地面の石や金属片で手や膝を切る、自転車やバイクで転倒して擦り傷と切り傷が混在するケースもあります。
職業上のリスク
調理師、大工、建設作業員などの刃物や工具を扱う職業では、切り傷のリスクが高くなります。
切り傷の症状と種類
浅い切り傷
皮膚の表面だけが切れた状態で、出血は少量です。痛みはありますが、適切な手当てにより数日から1週間程度で治ります。
深い切り傷
皮膚の深い層まで達した傷で、出血量が多く、傷口が開いています。神経や腱、血管が損傷している可能性もあり、縫合が必要になることがあります。
汚れた切り傷
土や錆、汚れた水などが傷口に入った場合は感染のリスクが高まります。傷口のケアと同時に、感染症の対策も必要となります。
切り傷を放置するリスク
感染症
傷口から細菌が侵入すると、赤く腫れる、膿が出る、発熱が起こるなどの症状が現れます。重症化すると、蜂窩織炎という皮膚の深い部分まで炎症が広がる病気になることもあります。
破傷風
土や錆などで汚れた物による傷では、破傷風菌に感染する危険があります。破傷風は命に関わる病気ですので、予防接種を受けていない方や、最後の接種から10年以上経過している方は、早めの受診が必要です。
傷跡が残る
深い切り傷を適切に処置せずに放置すると、傷口が開いたまま治り、目立つ傷跡として残ることがあります。早期に縫合することできれいに治る可能性が高まります。
機能障害
手や指の切り傷で神経や腱が損傷すると、感覚がなくなる、指が動かせなくなるといった機能障害が残ることがあります。
こんな切り傷はすぐに受診を
- 出血が5分以上圧迫しても止まらない
- 傷が深く、傷口が大きく開いている
- 異物(ガラス片、木片など)が刺さっている
- 指や手が動かしにくい、感覚がない
- 顔や関節部分の切り傷
- 土や錆で汚れた物による傷
- 動物に噛まれた傷
- 痛みが激しく我慢できない
切り傷の応急処置
STEP01
出血を止める
清潔なガーゼやタオルで傷口を圧迫します。心臓より高い位置に保つことで、出血を抑えられます。
STEP02
傷口を洗う
流水でよく洗い流し、汚れや異物を取り除きます。石鹸は傷口に直接つけないようにしましょう。
STEP03
清潔なガーゼで覆う
傷口を清潔なガーゼや絆創膏で覆い、保護します。湿潤環境を保つタイプの絆創膏も有効です。
当院での治療
傷の洗浄と消毒
まず傷口を十分に洗浄し、異物や汚れを取り除きます。必要に応じて消毒を行います。
縫合処置
傷が深い、傷口が開いている場合は、局所麻酔をした上で縫合します。顔など目立つ部分は、できるだけ傷跡が残らないよう丁寧に縫合いたします。
抗生物質の処方
感染のリスクが高い傷には抗生物質を処方します。
お一人お一人にあった治療法をご提案しますので、お気軽にご相談ください。