子供の発熱について

子供は体温調節機能が未熟なため、運動後や厚着、室温が高い時などでも体温が上がりやすく、よく熱を出します。
ウイルスや細菌による感染症の場合でも、発熱は体が病原体と戦っている証拠でもあり、必ずしも悪いことではありません。
安静にして様子をみてあげてください。
しかし、感染症を放置すると、悪化してさらなる病気につながる可能性もあります。
高熱が続く場合や全身状態が悪い場合には、すぐに当院へご相談ください。
発熱外来をご利用ください
大阪市中央区・森ノ宮のきむたくクリニック森ノ宮院では、お子様の発熱の原因を見極め、適切な治療を提供しております。
専用外来を設けて、院内での感染症対策を徹底しておりますので、安心してご利用ください。
発熱時によくみられる症状
発熱と一緒に以下のような症状が現れることがあります。
- 寒気、ふるえ
- 顔が赤い、体が熱い
- 汗をかく
- 機嫌が悪い、ぐずる
- 食欲がない
- ぐったりしている
- 咳、鼻水、のどの痛み
- 嘔吐、下痢
- 発疹が出る
- 耳を痛がる
こんな症状はすぐに受診を
以下のような症状がある場合は、重症感染症や脱水の可能性があります。速やかに受診してください。
- 生後3か月未満で38℃以上の発熱
- 40℃以上の高熱
- 意識がもうろうとしている
- 呼吸が苦しそう、唇や顔色が悪い
- 水分が全く取れない、おしっこが半日以上出ない
- 激しく泣く、不機嫌が続く
- 発疹が消えない
発熱の原因となる主な病気
ウイルス性感染症
風邪症候群、インフルエンザ、RSウイルス感染症、手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱、突発性発疹など、
多くのウイルス感染症で発熱が起こります。通常は3~4日で解熱しますが、1週間以上続くこともあります。
細菌性感染症
溶連菌感染症、中耳炎、副鼻腔炎、肺炎、尿路感染症などでは高熱が続くことがあります。抗生物質による治療が必要です。
その他の原因
川崎病、熱中症、予防接種後の反応、自己免疫疾患などでも発熱が起こります。
発熱時の検査
診察
全身状態を確認し、のど、耳、リンパ節、皮膚などを丁寧に診察します。
発熱のパターン、随伴症状、周囲の感染症の流行状況なども考慮して原因を推定します。
迅速検査
インフルエンザ、溶連菌、アデノウイルス、RSウイルスなどは、院内で迅速検査が可能です。
血液検査・尿検査
炎症の程度や脱水の状態、尿路感染症の有無などを確認します。必要に応じて実施いたします。
胸部レントゲン検査
咳や呼吸困難がある場合、肺炎などの肺疾患の有無を確認するために実施します。
発熱時の治療
解熱剤の使用
38.5℃以上でお子様がつらそうな時には解熱剤を使用します。
ただし、解熱剤は熱を下げることで楽にするためのもので、病気そのものを治すわけではありません。
無理に熱を下げる必要はなく、水分が取れて眠れていれば様子を見ても構いません。
原因に応じた治療
細菌感染が疑われる場合は抗生物質を処方します。ウイルス感染の場合は抗ウイルス剤を用いることもありますが、
対応する薬のないウイルスも多いため、対症療法が中心となります。
ご家庭でのケア
水分補給
発熱時は汗をかいて水分が失われやすいため、こまめに水分を与えてください。
経口補水液や麦茶、薄めたりんごジュースなど、お子様が飲めるものを少量ずつ与えましょう。
無理に食事をさせない
食欲がない時は無理に食べさせず、水分が取れていれば大丈夫です。
食べられそうなら、おかゆやうどんなど消化の良いものを与えてください。
安静にする
体を休めることが回復への近道です。無理に遊ばせず、ゆっくり休ませましょう。
登園・登校の目安
解熱後24時間以上経過し、全身状態が良好であれば登園・登校できることが多いですが、
感染症の種類によって異なります。自己判断せずに、医師にご相談ください。