生活習慣病の早期発見と管理
毎日の食習慣、体を動かす頻度、タバコやお酒との付き合い方、ストレスとの向き合い方。こうした日常の積み重ねが、やがて体に大きな影響を与えることがあります。
以前は「成人病」という呼び方が一般的でしたが、年齢に関わらず発症することから、今では生活習慣病という名称が定着しました。
実は、日本人が亡くなる原因の大半が、これらの疾患と何らかの関わりを持っています。
放置せずにご相談ください
生活習慣病の多くは初期段階の自覚症状がなく、気づいた時には進行しているケースが多々あります。そのため、定期的な健診と早めの対策が何より大切です。
大阪市中央区・森ノ宮のきむたくクリニック森ノ宮院では平日も夜19時まで診療しており、お仕事帰りでも受診しやすくなっています。
健診結果を持参していただければ状況を詳しくご説明し、適切な治療へとつなげます。健診で異常を指摘された場合には、放置せずに当院へご相談ください。
こんな状態にご注意ください
- 健診結果で気になる数値がいくつもある
- 以前と比べて明らかに体重が増えた
- ウエスト周りがきつくなってきた
- コンビニ弁当や惣菜をよく食べる
- 階段を避けてエレベーターばかり使う
- 気持ちが休まる時間がない
- 夜更かしが続いている
- タバコがやめられない
- 晩酌が習慣になっている
- 血縁者に同じような病気の人がいる
定期健診を受けましょう
年一回の健康診断は、体からの静かなメッセージを読み取る貴重な機会です。
勤務先や市区町村が実施する検査は必ず受け、もし数値に問題があれば先送りせずにご相談ください。当院では個別の健診も承っております。
代表的な生活習慣病
糖尿病
膵臓から分泌されるインスリンというホルモンがうまく機能せず、血液中の糖分が高い状態が続いてしまう病気です。
最初のうちは何も感じませんが、時間とともに視力、腎機能、手足の感覚など全身に重大な影響が出てきます。
高血圧
血管の壁が絶えず強い圧力を受け続けている状態です。痛みも違和感もないまま何年も経過し、動脈硬化を促進させます。
放置するほど脳卒中や心臓病などのリスクが高まります。
脂質異常症
血液の中を流れる脂質のバランスが乱れた状態の総称です。
LDL(悪玉)コレステロール、HDL(善玉)コレステロール、中性脂肪のいずれかが正常範囲を外れていれば診断されます。
放っておくと血管の老化が進み、心臓発作や脳梗塞を招く危険性が高まります。
メタボリックシンドローム
内臓脂肪型肥満に加え、血圧・血糖・脂質のうち2つ以上が異常値を示している状態です。
一つひとつの数値はそれほど高くなくても、複数が重なることで健康リスクが大きく跳ね上がります。
高尿酸血症(痛風)
血液検査で尿酸値が7.0mg/dLを超える状態です。
過剰になった尿酸は関節に針状の結晶として沈着し、やがて耐え難い痛みを引き起こします(痛風発作)。
プリン体を多く含む食品(ビール、内臓肉、魚の卵など)の取りすぎが引き金になることが多く、放置すれば腎臓にも負担をかけます。
生活習慣の治療
生活習慣の改善
生活習慣病管理の柱となるのは、病気を悪化させる生活習慣の見直しです。
食事療法と運動療法を中心に、無理のない範囲でコツコツと進めていきます。
食生活の見直し
- 満腹まで食べず、八分目で箸を置く
- 急がずゆっくりと、よく噛んで食べる
- 食事の最初に野菜を食べて血糖値の急上昇を防ぐ(ベジファースト)
- 塩分を控え、だしや香辛料で風味をつける
- バランスの取れた献立を心がける
- 規則正しい時間に食事を摂る
運動習慣をつける
- ウォーキングやジョギングなど、週に数回息が少し上がる運動を続ける
- 筋力トレーニングやストレッチも取り入れる
- エレベーターではなく階段を使う
- 最寄り駅の一駅手前で降りて歩く
- 日常生活の中で体を動かす機会を増やす
普段の行動の改善
- 禁煙する
- お酒の量を減らし、休肝日を作る
- 十分な睡眠を取る
- ストレスを溜め込まず、自分なりの発散方法を見つける
薬物療法
生活習慣の改善だけではコントロールが不十分な場合には、お薬を処方することもあります。
ただし、お薬による治療はあくまでも補助であり、病気の原因となる生活習慣の改善は続ける必要があります。
メディカルダイエット
肥満は多くの病気の出発点になっています。当院では科学的な裏付けのある方法で減量をサポートしており、
保険が使える治療のほか、自費での本格的なダイエットプログラムもご用意しております。
適宜お薬を活用することで、空腹感をコントロールしながら、無理なく体重を落としていきます。