皮膚のできもの
皮膚のできものについて
ホクロやイボ、粉瘤は、皮膚にできる代表的なできもので、外科へのご相談もよくあります。多くは良性ですので健康面への影響はありませんが、まれに悪性のもの(皮膚がん)もあるため、徐々に形に変化があるような場合は、医師による鑑別と適切な治療が必要です。
良性のものでも、痛みがある場合や目立つ場所にあるできものは、QOL(生活の質)を損ねる要因となりますので、そのままにせず一度当院へご相談ください。
気になる症状があればご相談を
ホクロやイボ、粉瘤が気になる方は、大阪市中央区・森ノ宮のきむたくクリニック森ノ宮院にご相談ください。平日夜19時まで診療しており、お仕事帰りでも気軽にお立ち寄りいただけます。
ホクロ
ホクロとは?
ホクロは、メラニン色素を作る細胞が増えてできる黒や茶色の斑点です。生まれつきあるものと、後からできるものがあります。多くは良性ですが、まれに悪性黒色腫(メラノーマ)という皮膚がんのこともあります。
こんなホクロに注意
- 急に大きくなった
- 形がいびつで左右非対称
- 色が均一でなく、濃淡がある
- 境界がぼやけている
- 直径が6mm以上
- 出血している、かゆみがある
ホクロの治療
当院では、電気メスを使用したホクロの除去を行っております。局所麻酔をした上で、電気メスによりホクロを削り取ります。小さなものであれば短時間で処置が完了し、傷跡も目立ちにくくなります。
ただし、悪性が疑われる場合は、組織検査が可能な専門医療機関をご紹介いたします。
イボ
イボとは?
イボは、皮膚にできる小さな盛り上がりで、特に足の裏や指にできやすいです。ウイルス性のものと非ウイルス性のものがあり、それぞれ適切な対応が異なるので、ご自身で取ろうとせず、当院へお任せください。
イボの種類
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)
ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染により生じるイボで、イボの中でも特によくみられます。表面がざらざらしており、小さな黒い点が見えることがあります。
水イボ(伝染性軟属腫)
伝染性軟属腫ウイルスが原因で、主に子供にできる光沢のある小さなイボです。中央にくぼみがあり、つぶすと白い塊が出ます。自然に治ることもありますが数か月から数年かかります。
老人性イボ(脂漏性角化症)
加齢や紫外線の影響により、皮膚の表面にできる茶色や黒っぽい盛り上がりです。イボという名前がついていますが、ウイルス性ではなく、うつることはありません。顔、頭、体幹などに多くみられ、表面がざらざらしているのが特徴です。
軟性線維腫(スキンタッグ・首イボ)
首や脇の下、鼠径部などの摩擦が起きやすい部分にできる小さな皮膚の突起です。肌に近い色、あるいは薄い茶色をしており、数mm程度の大きさです。中年以降に多くみられ、加齢や摩擦、肥満などが原因と考えられています。ウイルス性ではありません。
イボの治療
電気メスによる切除
局所麻酔をした上で、電気メスによりイボを削り取ります。液体窒素に比べて治療回数が少なく、確実に除去できるメリットがあります。ただし、傷が治るまで1~2週間程度かかります。
摘除(水イボ)
水イボの場合は対応が異なり、専用のピンセットで一つひとつ摘まみ取ります。痛みを伴うため、必要に応じて麻酔のテープやクリームを使用します。
粉瘤
粉瘤とは?
粉瘤(アテローム)は、皮膚の下に袋状の構造ができ、その中に垢や皮脂が溜まってできるしこりです。背中、顔、耳たぶなどによくできますが、全身のどこでもできる可能性があります。中央に黒い点(開口部)が見えることが多いです。
粉瘤の症状
通常は痛みがなく、柔らかいしこりとして触れます。基本的に良性の腫瘍ではありますが、細菌感染を起こすと、赤く腫れて痛むことがあります。また、衝撃や圧迫により粉瘤が破裂すると、悪臭を放つ内容物(膿)が漏れ出します。
粉瘤を放置するリスク
- 徐々に大きくなる
- 感染を繰り返す
- 炎症を起こすと強い痛みが出る
- 破裂して悪臭を伴う膿が出る
粉瘤の治療
炎症がない場合
根本的な治療は手術による摘出です。局所麻酔をして袋ごと取り出します。袋を残すと再発するため、完全に摘出することが大切です。
炎症がある場合
まずは皮膚を切開し、炎症の原因となる膿を排出します。その後、炎症が落ち着いてから粉瘤の摘出手術を行います。
※いずれも当院で日帰り手術が可能です。