大阪市中央区・森ノ宮で気胸の診療はきむたくクリニック森ノ宮院

気胸とは？

気胸は、肺から空気が漏れて胸腔（肺と胸壁の間の空間）に溜まり、肺がしぼんでしまう病気です。
突然の胸の痛みと息苦しさが特徴で、若い痩せ型の男性に多くみられます。
軽症であれば自然に治ることもありますが、重症の場合は緊急処置が必要となることもあります。

突然の胸の痛みや息苦しさを感じた場合は、当院へすぐにご連絡ください。
レントゲンやCT検査で迅速に診断し、必要に応じて専門医療機関へご紹介いたします。

症状の強さは気胸の程度によって異なります。軽度では違和感程度ですが、重症では強い呼吸困難を伴います。

肺の表面にできた小さな袋（ブラ・ブレブ）が破裂して起こります。明確な原因は不明ですが、10〜30代の長身で痩せ型の男性に多く、
安静時に突然発症することもあります。激しい運動や咳、くしゃみなどが誘因となる場合もあります。

COPD、肺気腫、肺線維症、肺がん、結核、肺炎などの基礎疾患に伴って発症します。
高齢者に多く、重症化しやすい傾向があります。

交通事故や転落、刺創などの外傷によって肺が損傷し、空気が胸腔に漏れることで発症します。

医療行為（中心静脈カテーテル挿入、肺生検など）が原因で発生する気胸です。

胸腔内の空気が一方向にしか流れず、圧力が上昇して肺や心臓が圧迫される危険な状態です。
血圧低下、頻脈、チアノーゼ（唇や爪が紫色になる）を伴い、緊急処置が必要です。

気胸の診断に欠かせない基本検査です。肺の虚脱の程度を確認し、治療方針を決定します。

レントゲンで判断が難しい場合に、ブラやブレブの位置・数を確認します。
当院では低被曝CTを導入し、体への負担を最小限に抑えながら精密な検査が可能です。

気胸の治療は、肺の虚脱の程度や症状の強さに応じて選択します。
当院では軽症例に対応し、必要時には速やかに専門医療機関へご紹介いたします。

軽度で症状が軽い場合は安静で自然に改善を待ちます。漏れた空気は自然に吸収され、1〜2週間で回復することが多いです。

中等度以上では、胸にチューブを挿入して溜まった空気を排出します。
チューブを数日留置し、空気漏れが止まるまで入院管理を行います。

再発を繰り返す場合や両側同時発症、職業上支障がある場合（パイロット・ダイバー等）は、
胸腔鏡手術でブラ・ブレブを切除し、再発予防を行います。

自然気胸を完全に防ぐことは困難ですが、喫煙は大きなリスク要因のため禁煙が推奨されます。
一度発症した方は、飛行機搭乗やスキューバダイビングなど気圧変化の大きい行動は、
必ず医師に相談してから行ってください。

治療法においては当院で行っているものと行なっていないものがございます。お一人お一人にあった治療法をご提案しますので、お気軽にご相談ください。